村上ユカ・ユカフェ、はてなダイアリーログ

村上ユカ・ユカフェ、はてなダイアリーの2001年4/6〜2016年2/5のログです

2012年・2月のできごと

2月。しっかし寒かったー。川崎はやっと梅がちらほら見えてきてほっとしております。
さてー。今月も振り返りますね。


いやー、転びましたね。ええ。今月はなんと言っても、これですね。
自転車で帰宅中、家につくあと少しの所で、車道から歩道に乗り上げるようとしたらあがれず、タイヤがスリップ。
ヒザから落ちて結果4針。
私、かなり抜けているのですが(いまさらw!)、意外と転んだりはしないし、よそ見もしていなかったのでショーック。
でも、なんというか、こういうのも何かのサインかなと思ったりしてました。
今までと違う景色が見られて面白かったし。
歳とったらこんな風に動けなくなるから今のうちやれることはやろうと思ったし…。
とはいうものの・・家族、関係者各位には迷惑をかけましたっ。反省。
みなさんもくれぐれもお気をつけ下さい。もうダイジョブです。



そして。
遊佐未森さんの先月発売の新譜「淡雪」を聴きました。

淡雪

淡雪

実は未森さんのアルバムを聞くのは2001年の「honoka」以来のことです。
気が付けば11年もあいだが空いてしまっていた。
そう書くとびっくりされる方も多いかも。というか自分でもそんなに年月をあけてしまったのかと。


未森さんの音楽は「空耳の丘」から聴き始めました。
当時中学2年の多感な時期。それゆえ、歌のみならず、作詞作曲を含めた世界観に多大な影響を受けてきました。
自分で音楽を作るようになったのはそのあとで、CDを出して初めて声が似ていると言われました。
たくさんの方に。


自分ではわからなかった。今もあんまりわからない。あんな素敵な声ではないと、思う。。


その頃から、私は言葉にならない感情を感じてきたのだけど、自分でもそれがずっとなんだかわからなかった。


気が付けば未森さんの新譜を聞く事はなくなりました。というより、聴けなくなった。
ここ1年ぐらいはなんだかそれも辛くて、聴けなくなった理由をずっと考えていました。
そんなところに、ふと先日ある方に「あんまり似てると言われると悔しいよねえ」とさらっと言われたのです。
(ああ、そうか)と一瞬思ったのだけど、ちょっとそれとは違う。遠くはないけど。
そうじゃなくて、私、淋しかったんだ、と思ったんです。


自分の歌を聴いてもらっても、聴いてる方はそのうしろには未森さんを見ているのではないか、それが淋しかったんだ、と。
そういう「淋しい自分」に気づいてあげられたら、すっと心が軽くなって、気が付いたら未森さんのCDを手に取っている自分がいました。
似てますね、っていう方たちも、無邪気に「仲間だ♪」と思って言って下さってたんですよね。


「淡雪」聴いてみたら、その11年の空白が嘘みたいに、やっぱり未森さんの事が大好きだった。
そして、音楽だけじゃなくて、人間として大事な事をたくさん教えて下さった方だったんだ、と音の渦に溢れながら心からそう思いました。
また聴けるようになってとっても嬉しいなと思って。うん。
「淡雪」の一曲目に「欅〜光の射す道で〜」という、未森さんの故郷の仙台の事を歌った曲が入っているけれど、私にとっての「欅(ケヤキ)」は未森さんだったんだ、と思った。

いつか わたしも 青くそよぐ ケヤキの木のように 誰かのために しなやかな歌を 届けたい
遊佐未森「欅〜光の射す道で〜」より)

読んで下さってありがとう。これがいまの気持ちです。淡雪、毎日毎日聴いています。



最後にもうひとつ。
正確には先月末ですが、去年ラジオに出させて頂いてから仲良くなった「コトリ木」の信希ちゃんからこんな素敵なお菓子とCDが。

スノーボール、初めて食べたのですが、普通のクッキーとは違って、ほろっとした歯触りがとっても好きだったな〜。
あんまり気に入ってあれから2度も(!)自分で作ったのでした。
CDはコトリ木の音楽を井波陽子さんがピアノで弾かれたもの。
井波さんの音楽も大好きで3/18にアルバムが出るのでとっても楽しみ!
信希ちゃんにも人間として大事な事をたくさん教えてもらっています。


それらをつないだ音楽にこころから感謝しつつ。自分もあきらめずがんばっていこう。
色々あるけど前向きに。

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3/5追記。

この記事を書いてから、ツイッターFacebook、メールなどで反響を頂きました。
この事を書いたのは、きっと誰にもなんか変だなとか、ヤダな、と思う感情があり、その根底には「淋しさ」があるんじゃないかと思って。
個人的な事というよりは、みんなもこういう事あるんじゃない?っていう共有の気持ちで書いたんです。


ですけど、たくさん励ましの声を頂いて、大変びっくりしました。
総括するとユカさん独自の世界があって、それが好きですよ、というものでした(自分で書くと手前味噌になってしまいますが、、でも本当に)。
そして、思いがけず、たくさんの方がどんな風にして自分の音楽を聴き始めてくれたか、という事を知る事ができました。
とても嬉しかったし、ちゃんとまわりが見えていなかったんだなと思いました。
自分ではそんなつもりなかったんだけど、うつむいていたんだと思う。
前を向いてちゃんと歩いて行こうと思いました。本当にありがとう!